Prologue




「シーカムズ」


それが、(過去の)私と彼が考えた将来の店。


「彼」とは中学時代からの親友Tで、

その構想が ACOO の原型につながりました。


高校から大学時代。

代官山や原宿などの好きだったショップを、

二人で見て回り、

"オシャレ" について語り合いました。


「おお~裾が3本ステッチだよ!」


まるで美術館の展示物を見るかのように、

1つ1つ商品を見ていく彼。


普段穏やかな性格でしたが、

服を見つめる視線はいつも熱いものでした。


「シーカムズ」というネーミングは、「THE CARS」

という当時聞いていたバンドの曲名の一部。


好きだった曲であるということと、

ゴロの覚えやすさ、

メンズだけど彼女も一緒に行きたくなるような意味を込め、

二人で考えました。


ノートに書き綴った内装図面やコンセプトは、

今見ると稚拙で恥ずかしくもなる内容ですが、

当時は真剣。


二人で貯めた郵便貯金も、

学生としてはかなりの額となりました。


また彼は洋服屋のアルバイトも見つけて来てくれ、

その時から私はアパレル一筋となったのです。


もし彼がいなかったら、

私は洋服屋をしていなかったと思います。


臆病で、石橋を叩いてわたる性格。

そんな私が商売にチャレンジできたのは、

二人で見た夢だからかもしれません・・・




今そんな彼は、

大学教授になるために中国へ渡りがんばっています。


目指す方向は変われど、

いつも刺激をうける存在。


私も負けずに頑張っていこうと思います。



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